2人の出会いは大学で同じクラスになったことから。増田は岡田に芸能界入りを何度も誘っては断られたり、逃げられてきた。やがてお互いサラリーマンとして就職しても、増田は岡田にこだわるあまり上司が岡田に見えたこともあるという。(ちなみに増田のサラリーマン時代の同期に俳優・佐々木蔵之助がいる。)サラリーマン生活の中で後に再開した増田と岡田は、「仕事がおもしろくない」という岡田の一言をきっかけに脱サラし、93年に松竹芸能入りする。
翌年には「ABCお笑い新人グランプリ最優秀新人賞」を獲得。テレビ朝日の勝ち抜きお笑い番組でもどんどん頭角を現し、「西の爆笑問題」とも言われた。96年頃の「ボキャブラブーム」「吉本2丁目芸人ブーム」の中では東京進出や吉本興業移籍を真剣に考えていたこともあるという。その後NHKの「爆笑オンエアバトル」での活躍をきっかけに、全国での知名度を上げた。
第1回のM-1準決勝では、松竹の芸人として初めて「なんばグランド花月」の舞台に立つ。この時の決勝で優勝できなかったことで、漫才を本気でやめようかと悩んだ時期もあったという。翌年の第2回大会では本命と言われ、しかもデビュー10年目のがけっぷち状態で見事チャンピオンに輝いた。
彼らが吉本興業主催の大会で優勝したことは、松竹芸能にとって記念碑的な出来事でもあった。
ラベル:M-1